これはおおよそ予想のつくところである。携帯電話を持つと、それで遊ぶ時間が増え、勉強時間が減ってしまうことにつながるからだ。
この調査結果を受けて、同市教委は、小中学校に対し児童・生徒の学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止するよう通知しているという。
しかし、この通知はそれほど意味をもたないと思う。なぜなら、子供たちが携帯電話を使って遊ぶのは、学校にいる時ではなく、主に家にいる時と考えられるからだ。
つまり、携帯電話の学校への持ち込みを禁止しても、子供たちの勉強時間はそれほど増えないのである。
そう考えると、子供の勉強時間を増やそうと思ったら、「学校に持ち込ませない」ことではなく、必然的に「携帯電話を持たせない」ことが必要になってくるのだ。
ただし、子供を取り巻く個々の環境というのは、当然のことながら、子供によって違う。中には何らかの事情で携帯電話を持ったほうがいい場合もあるはずである。
そのへんは各家庭で話し合って決めるべきであり、一概に「携帯電話を持たせてはいけない」とは言えないだろう。
よって最終的には各家庭での判断が尊重されるべきで、学校側が強制するべきことではないと思う。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090112-00000021-maiall-soci
1月12日16時37分配信 毎日新聞
兵庫県の尼崎市教育委員会が実施した08年度の「学力・生活実態調査」で、携帯電話を持っている子どもの学力が低下する傾向があることが分かった。同市教委は、小中学校に対し児童・生徒の学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止するよう通知するなど、対応を始めている。
調査は、同市教委が06年度から小中学校を対象に独自に実施している。携帯電話を持つ中学生が増えていることから、08年度は携帯電話に焦点を当てて分析。現在中学3年の生徒約3000人について、中学1年からの学力偏差値の推移と携帯電話の所持との関係を調査した。
その結果、携帯電話を持たない生徒の偏差値はほぼ横ばいだったが、2年生から携帯電話を持った生徒は1年生の時より1・2ポイント低下。3年生から携帯電話を持った生徒は2年生の時と比べ1・7ポイント下がるなどの変化が見られた。
同市教委は「携帯電話が学習の妨げになっている。家庭でも携帯電話の使い方を考えられるよう、保護者への講習会などを通じて呼びかけていきたい」と話している。【幸長由子】


