2008年05月17日

アイカーン氏がYahoo!に新取締役を推薦する理由





「物言う株主」カール・アイカーン氏が、Yahoo!株式の大量取得に続き、Yahoo!に取締役10人を推薦。Microsoftによる買収提案の再考を促している。


☆引用記事:アイカーン氏、MSとの協議再開目指しYahoo!に取締役を推薦 (ITmedia)
 著名投資家のカール・アイカーン氏は5月15日、米Yahoo!のロイ・ボストック会長あてに送付した書簡を公開した。アイカーン氏は、Yahoo!が米Microsoftによる買収提案を拒否したことについて「Yahoo!取締役会が理不尽な行動を取り、同社株主とMicrosoftの信頼を失ったことは明らか」と批判。Microsoftとの協議再開を目指し、Yahoo!の現取締役に代わる候補者として、アイカーン氏自身を含めた10人を推薦する意向を明らかにした。

 アイカーン氏は、米MicrosoftがYahoo!買収提案を撤回した後、約5900万株に上るYahoo!株式を取得。さらに、合計25億ドル相当分の株式取得を可能にすべく、米連邦取引委員会に対して認可を求めているという。

 アイカーン氏は、Microsoftが提示していた「1株33ドル」での買収提案は「独立企業としてのYahoo!の今後の見通しよりも優れた代案」であり、「MicrosoftとYahoo!の組み合わせは両社にとって、はるかに理にかなった道」と評価。これを拒否したYahoo!取締役会の行動について「経営陣による過剰に楽観的な財務計画の裏に隠れるのは無責任」であり、株主に買収提案の受け入れ可否の選択を委ねなかったことは「道理に反している」と糾弾している。

 アイカーン氏に対しては、多くのYahoo!株主が、Microsoftとの合併交渉を進める新しい取締役会の設立のため、委任状争奪戦を率いるよう依頼してきたという。アイカーン氏は「委任状争奪戦が不要になるよう、株主の希望を聞き入れ、速やかにMicrosoftとの交渉に向けて行動されることを願う」と書簡を締めくくっている。

 アイカーン氏が推薦する候補者は、同氏自身のほか、米Viacomで社長およびCEO職を務めたフランク・ビオンディJr.氏やIT起業家マーク・キューバン氏、ベンチャーキャピタル幹部で米Dellのマイケル・デルCEOの兄弟であるアダム・デル氏、ハーバード大学のルシアン・ベブチャック教授など計10人。

カール・アイカーン氏が、新たなYahoo!の取締役を推薦する意向を示した一番の原因は、Yahoo!が米Microsoftによる買収提案を拒否したことだ。

これは意見が分かれるところだが、Microsoftが高値で買収提案をしたというのは事実であり、買収提案を受け入れるべきだったと考える株主がいても、不思議ではないと思う。

そういう意味では、アイカーン氏の決断も理解できる。多くのYahoo!株主が、Microsoftとの合併交渉を進める新しい取締役会の設立のため、委任状争奪戦を率いるよう依頼してきたという話も嘘ではないだろう。

ただし、現在のYahoo!の経営陣が、この要求を受け入れることはまずない。ほんの少し前に買収を断念したMicrosoftに、今度は自ら買収の話を持ち込むなど非現実的な話である。

今後、Yahoo!の経営陣とアイカーン氏との間で交渉が行われると思うが、一難去ってまた一難の経営陣が、本来の仕事に腰をすえて取り組める日は、まだ先のことになりそうだ。


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posted by 天然水 at 11:44| 秋田 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | Yahoo! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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